先日開催された技術書イベント「技術書典6」にサークル参加してきました。サークル名は「職業プログラマの休日出勤」、そう、このブログの題名と同じです。
techbookfest.org
タイトルの通り、この記事はそのレポートです。
頒布した本
前著であり前回の「技術書典5」で初登場した「書ける・描ける SVG」(通称「SVG手描き本」)に加えて、新刊の「令和の時代のPostScript入門」を頒布しました。
SVG手描き本についてはまたしても需要を読み誤り、15時頃に完売してしまいました。PostScript本については完売にはならず、希望する方全員に頒布できたことになります。
PostScript本の簡単な紹介
印刷の世界からは切っても切り離すことのできない、プリンタ等の描画内容を制御するための言語「PostScript」の入門書です。昭和に生まれたこの技術は、平成の時代も全てを駆け抜け、目立つことは少ないかもしれないですが現在でも使われ続けています。きっと令和の時代も使われることでしょう。しかしながら、解説書の多くは2000年以前に出版されたものがほとんどであり、この時代にPostScriptの世界に入門することは大変なことです。その穴を埋めるべく、この本は書かれました。(もちろん、本書で入門した後に更に学ぶためには、これらの古い書籍にあたる必要があります。)
今後の販売方針について
SVG手描き本もPostScript本も、PDF版をBOOTHにて販売しています。
holiday-working.booth.pm
物理版(紙の書籍)は、在庫があるもの(本記事の執筆時点ではPostScript本のみ)については700円+送料にて販売します。申し込みフォーム等は用意されておらず、個別にSNSのDMやメール等で連絡して頂くことになります。
当日の感想
SVGは利用者も多いことから需要が高まっている状況を想像することはできます。しかしながら、PostScriptはほんの一握りの人たちしか触らないようなものですから、もしかしたら1冊も売れないのではないかと不安に思いながら技術書典の当日を迎えました。しかし蓋を開けてみれば…
- いま仕事でPostScriptを書いている
- 20年前はPostScriptを書いていた
- PostScriptのパーサ(+実行環境)の開発をしている
- PostScriptという単語はここで初めて知ったが、こんなものがあったとは…!
などなど、様々なコメントを頂戴しつつ、多くの方に手に取って頂くことができて、本当に嬉しい限りです。
今後の執筆予定について
次に書くかもしれない本(どれを書くかは私の気分と進捗次第ですが、要望があれば反映するかも)
— T.MOTOOKA@技術書典6「か16」 (@t_motooka) April 14, 2019
・PostScriptで日本語を書く本
・SQL ServerのXML出力機能でSVGを書いてみる本(技術検証未完了)
・PDF手書き本
・悪意のあるPDFと、その防御法
本の表紙について
酔った勢いで気持ちをちょっと書いておくと、自分の本の表紙が簡素である(イラストは何も無い)言い訳はきちんとしたものが一つあるのです。
— T.MOTOOKA@技術書典6「か16」 (@t_motooka) April 14, 2019
それは「きちんとした表紙が無いものは同人誌と言えども市場に出してはいけない」という風潮にしないことが大事だ、ということです。
もちろんキレイにしたい人はそうしたら良いのですが、「キレイな表紙を作れない」ことを主たる理由として執筆を断念してしまう人が少なくなれば良いなぁ、というのは私の心の底からの願いであり、酔っ払いの放言であります。
— T.MOTOOKA@技術書典6「か16」 (@t_motooka) April 14, 2019
さいごに
弊サークルのブースに訪問して下さった皆さん、そして技術書典の運営の皆さんに感謝の言葉をお送りしたいと思います。🐜🐜🐜🐜🐜🐜🐜🐜🐜🐜!!