職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

ITストラテジスト試験 #jitec #jitecst 受験記 ver2017

ITストラテジスト試験を受験してきました。
この記事は、その記録です。

ITストラテジスト試験とは

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html

という試験だそうです。
今やっている仕事の一つに非常に近いこともあって受験しました。
前回情報処理技術者試験を受験したのは2010年のこと、未取得の資格の中で当時やっていた業務に最も近かった試験区分ITサービスマネージャ試験 でした。その時の受験記録やそれ以前の受験歴はこちら。この記事では翌年の2011年にも受験する予定だと書いていますが、渡豪の準備などあって結局は受験できていません。当時は初めての論文試験ということもあって、論文を各途中で手が痺れて全文書くことができなかったため、今回はその対策を重点的に実施しました。

試験前の生活

  • 日常とは大して変わらない生活をしていました。昼間は仕事、夜は家事とSplatoonを少々、勉強は試験の2週間くらい前から1日あたり15分程度、1週間前から1日あたり30分〜1時間程度実施していました。
  • 睡眠時間を削ると、当日、情報処理技術者早朝起床試験に不合格となってしまうことが過去の経験からわかっていたため、絶対に睡眠は削らないようにしました。
  • お腹を壊さないような食生活を心がけました。「普段食べないものは食べない」を徹底しようとしましたが、試験の5日前にバリウムを飲むというイベントを誤って設定してしまい、かなり焦りました。

勉強の内容

試験の2週間前から1週間前にかけて

午後1試験の「時間との勝負」を乗り越えるためのテクニックと、午後2試験の論文を書ききるためのテクニックを学ぼうとしました。
具体的には、この本の内容に沿った勉強を進めました。

情報処理教科書 ITストラテジスト 2017年版

情報処理教科書 ITストラテジスト 2017年版

本の内容はかなりテクニック面に偏っていますが、普段から情報処理の仕事をしているのであれば、この本の偏り方で丁度良いと思います。私が求めていたものは全て詰まっていました。他分野でメシを食っている資格コレクターの皆さんであれば別の対策も取った方が良いでしょう。

試験の1週間前から2日前まで

ひたすら「漢字の練習」に取り組みました。これは

  • 漢字を書けないという問題を解決する唯一の手段
  • ペンで文字を書くという、普段使わない筋肉を鍛えるための筋トレ

という意味があります。この試験に限らず、情報処理試験の論文試験のように2000文字も書くような試験ではこれらの訓練が必要でしょう。本当なら実際に論文を書く練習もしておきたいところですが、仕事などの都合でそれは実施できませんでした。

漢字の練習は、上記の本に「論文で使う用語集」のような章があるので、その内容を練習しました。B5サイズのルーズリーフに1行1ワードを繰り返し書いていくスタイルです。

試験の前日

午前試験の対策をしました。具体的にはこの本を読みました。

午前試験は相当な割合で過去問やそのアレンジものが出題されるので、普段から情報処理の仕事をしているのであれば直前に(健康な状態で)数時間ほど勉強すれば十分なのではないでしょうか。保証はしませんがw

試験の当日

何もしてません。ひたすらTwitterで遊んでました。


やっぱり、普段と同じことをして落ち着いた精神で立ち向かうのが良いと思うのです。

午前1の受験

無勉強だとちょっと厳しいのかもしれませんが、上記のような勉強をやっていれば大丈夫という難易度です。やはり早朝起床試験の方が難しいです。
こんなtweetを見かけるほど。

午前2の受験

問題用紙を開いてから気づきましたが、私の午前試験の勉強は午前1に偏っていました。思ったよりもマネジメント系の出題が多くて少し焦りましたが、まあ常識的に考えればそれなりの割合で解けるものです。
上記の方の真似をして、余った時間で絵を描きました。


コンピュータの無い場所でも正確な作図ができるSVG、本当に最高ですね!

午後1の受験

問2(物流システムの統合)と、問3(クレジットカード)を選択しました。問1と4はタイトルだけ見て諦めました。私の経歴から考えて、ハードウェアが絡んでくるとあまり良いことは起きないからです。
前述の参考書で脅されていたほどには時間で困ることはありませんでしたが、何問か「自信のある」回答をできなかった問題があり、不完全燃焼です。参考書でも指摘されている通り、他の試験区分でよく見られるような「問題文の中に答えが書いてある」問題だけでなく、その業界の情報システムであれば当然配慮されるべき事項を問われる問題がよく出題されるのです。これはもっと経験を積めば楽勝になるのでしょう。きっと。

午後2の受験

問1(IT導入の企画における投資効果)を選択しました。
結局は前回(2010年)の論文試験受験と同様に時間が足らず文字数不足という結果に終わってしまいました。きっと不合格になるでしょう。残念です。
しかし、事前の勉強と筋トレが功を奏し、手が痺れる事態は免れました。
文章を書き進めるにあたって「書けない漢字」にぶつかることも何回かありましたが、これらも別の表現に置き換えるというテクニックを駆使して乗り越えることができました。これは日頃の言葉遊び(川柳とかダジャレとか回文とか)が功を奏していると思います。

午前試験の自己採点

問題や解答例は、IPAのこのページ に掲載されます。午前問題は既に解答例が出ているので自己採点したところ、

  • 午前1試験:30問中25問正解
  • 午前2試験:25問中20問正解

という状態でした。意外とイケてました。
感覚的には、午後1試験はギリギリ合格、午後2試験は文字数足らずで不合格、という状態を予想しています。

次の受験に向けて

  • 午前2試験は、やっぱり無勉だと危険なので、2時間程度はきちんと勉強するべし。
  • 午後2試験の論文は、やっぱり実際に論文を書く練習をするべし。

次は合格してみせる。知らんけど。

打ち上げの様子

受験のススメ

楽しいよ!(打ち上げが)
みんなも受けると幸せになれると思います。知らんけど。