職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

紙幣

こちらで知り合った人の中に、Australiaのとある地方都市からSydneyに出稼ぎに来てる人、という人が居ました。
話の内容、そして体格から察するに明らかに肉体労働での出稼ぎな訳ですが、話を進めていくと実に面白い人でした(但し彼は超早口なので、ついて行くのは非常に大変)。

Australiaと諸外国の紙幣の「素材」に関する話に始まり、紙幣に印刷されている人物の話、そしてAustraliaの歴史の一部などを話してくれました。
こういう話ができる人、いいですね。
よく言われることではありますが、世界に飛び出した時に自分の国のことをきちんと紹介できないのはダサいですもんね。
僕もお返しに?日本の紙幣や地形などについて軽く話をしたんだけど、上手く彼に伝わったかどうかは不安なところです。

さて、以下は紙幣について彼から聞いた話に、僕が後から調べた情報を加えたものです。豆知識としてどうぞ。

紙幣の素材

Australiaの紙幣(紙幣はnoteって言います)は、基材がプラスチック(ポリプロピレン)です。最早「紙幣」という日本語訳をつけるのも不適切な感じがします。
日本の紙幣でいうところの「透かし」に似た機能が、プラスチックならではの方法で実装されています。なんと、紙幣の一部分が透明になっているんです。その透明の部分を斜めから見ると、様々な絵柄や金額の数字が見えてきます。
あと、折り曲げても元に戻るようになっています。日本では公職選挙法に基づいた選挙をやるときの投票用紙として馴染みがありますが、あんな感じです。長時間折り曲げていると戻らないこともありますが、これは日常の紙幣のやり取りに非常に便利です。もっとも、最大の目的は偽造防止なんでしょうけどね。
※さすがに写真を撮るのは法に触れる気配も感じるのでやりません。過剰かもしれませんが、身を守るためです。そこはご了承を。

描かれている人物

一人一人紹介しようと思ったけど、やめた(笑)
とにかく、政治家から王室関連、技術者や芸術家など様々な人が描かれています。もちろん、Australiaの人々から見れば誇らしい人物達でしょう。
全部英語になっちゃうけど、詳しい話はこちら Banknotes of the Australian dollar - Wikipedia, the free encyclopedia をどうぞ。


彼はもう出稼ぎの期間を終えて地元に戻ってしまったけど、また話をしたいと思っています。連絡先訊きそびれたのは痛々しいところ。