職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

ピアノを習い始めて1年

タイトルの通りです。2020年の終わり頃にピアノを習い始めたので1年と少しが経過したということになります。この記事は、その振り返り等です。
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なぜ習い始めたのか?

自分は金管楽器奏者ですが、さらに上達していくにあたって、一人でコード(和音)を奏でることができる楽器を習得するのが自分にとって最も費用対効果の面で優れていると判断したので、習い始めました。要は、コード感をもっと身に付けたかったということです。もちろん、金管楽器奏者として研鑽した方が良い物事というのは他にも山ほどあるのですが、当時の自分のスキル状況のことを考えれば、それらよりもコード楽器を習う方が効果が高いという確信がありました。楽器はピアノではなくてギターでも良かったのですが、クラシック方面の「ピアノ伴奏+管楽器ソロ」という非常によくある編成を自分で多重録音で撮って演奏できる可能性を考慮し、ピアノを選びました。Jazz方面ならギターでもピアノでも、どちらでも上手く成立するでしょうけども。

どんなところで習っているのか?

行動範囲内でピアノ教室を探しましたが、以下のタイプに大別することができました。

  • 個人(わかる範囲内では全員女性)が経営しており、自宅を教室とし、幼児〜高校生、そして女性を生徒として想定している教室。
  • 楽器店等が経営しており、生徒を特に限定していない教室。

という訳で、40近いおじさんが習うことができるのは、後者のような教室のみです。最寄り駅周辺にはそのような教室が2軒ありましたが、その中での通い易さで教室を選択しました。選択した教室はヤマハのブランドで運営しているようです。

どんな感じでレッスンを受けているのか?

あまり詳しく書きすぎると諸問題が発生すると思われるので簡潔に書きます。
おおよそ2週間に1度のペースでレッスンがあり、1回のレッスンは30分間ほどであり、以下の流れになっています。

  • ウォーミングアップ
  • 前回のレッスンで宿題となっていた曲を演奏し、改善すべきポイント等のアドバイスを受け、実践
  • 次にやる曲の初見演奏

もちろん、1回のレッスンでは「合格」とならない曲もあり、そのような場合は「次にやる曲の初見演奏」のコーナーは無くなります。
曲は、このブログ記事のトップにある画像の「Piano Repertoire」という本*1のものです。指定の半分から6割のテンポできれいに演奏できたら「合格」というゆるめの基準になっていることには注意です。これはおそらく、指定テンポまで上げるよりは、多くの曲をこなす方が私の成長に寄与すると先生が判断なさったからだと思います。

1年と少しが過ぎた今、ちょうどこの本を(指定の半分程度のテンポでは)やり切ったので、次の本に進もうとしているところです。

どんな感じで練習しているのか?

習い始めの頃は、小さなキーボードで練習していました。当然、鍵盤は足らないので、真面目に練習をするために、月3回くらいの頻度で近所のスタジオや当該の音楽教室で練習をしていました。2021年8月になって、外に練習しに行くのダルいなぁと思うようになり、自宅に電子ピアノを置くこととしました。ピアノ本体はYAMAHAP-125B という機種にしました。当時は6万円くらいで購入しました*2が、いまAmazonだと10万円くらいに値上がりしていますね。何が起きたのでしょうか…?

上記のピアノはスタンドが無いので、スタンドはK&Mの 18990 という型番のものにしました。常時、スタンドの上に置く形で自宅に設置しています。当時は8千円くらいで購入しました*3が、いまはAmazonでは1万円くらいしますね。値上がり…

ピアノを自宅に設置してからは、週5回くらい・1回20分くらいのペースで練習をしています。半分は基礎練習、半分は曲の練習といった感じです。

習ってみての感想は?

感想その1:チート状態

正直なところ、同じ教室に通っているピアノ初心者の皆さんの成長よりは自分の成長の方がずっと速いという自負はあります。左手の指が思うように動かず、大譜表を一気に読むことができないとは言っても、単音でならト音記号ヘ音記号もささっと読むことができて右手はそれなりに動く*4というのは、大きなアドバンテージ、まぁチートみたいなもんです。
思い起こせば、自分が高校生になって吹奏楽金管楽器を吹き始めた時は、周囲のレベルの高さについていくことができず、とても苦労したものです。中学生の頃から吹奏楽をやっていた人たちが上手いのは当然と言えば当然ですが、幼少期にピアノを習っていた人たちの強さはとてつもないものでした。今にして思えば、あれはチートです😇
自分は中学生だった頃に、MSXFM音源を使ったプログラミングから音楽の道に入りました。自分の先生は「MSXFM音源のマニュアル」だった訳です。リズムや音高や音色の指定方法に始まり、調律法(というか周波数の計算方法)に至るまで学んだつもりでしたが、その知識のほとんどは高校生時代に活かす機会はそんなにありませんでした。今は…役立っていますかね。

感想その2:音感

自分の絶対音感*5は、inB♭ だったり inE♭ だったりします。頭がB♭なモードのときは、ピアノの楽譜でト音記号で「ド」が書いてあったら脳内では「レ」と歌いながら、指はピアノの鍵盤の「ド」の音を弾いている、といった具合で演奏しています。これら一連の音の変換は学生時代に練習して身につけたものなので自然にできていますが、この訓練をしていなかったとしたら、今は苦労していたかもなって思います。やってて良かった。
ピアノから入って移調楽器をやり始めた人は大変でしょうね。

感想その3:健康管理

金管楽器奏者は、唇や呼吸器といった器官の疾患は、即座に演奏に悪影響を及ぼします。管楽器奏者としての自分は、昔は「管楽器に比べたら、ピアノの人はコケて突き指するとかしない限りは演奏できるから楽だよね〜」などとほざいておりましたが、これは完全に誤りであることを思い知らされました。食器用洗剤による手荒れ、冬の寒さ、冬の乾燥によるひび割れ、夏の汗による湿疹、すべて演奏の大敵であることを思い知らされました。私の身の回りに居たピアニストたちが平然と演奏していたのは、彼らの修行および日頃の健康管理の成果によるものだったのです。

これからの展望は?

YouTubeのチャンネルでも、はやくピアノを実戦投入できるように頑張っていきます💪
ゆくゆくは、Jazz方面でのピアノ演奏にも挑戦していきたいと思います。

*1:YAMAHAが教材として製作しているもの

*2:Amazonで買った訳ではありません

*3:これもAmazonで購入した訳ではありません

*4:ピストンの金管楽器の影響

*5:精度はそんなに高くない