職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

ボタンを快適に押すことのできるサイズ

Apple社によると、iOSデバイスにおいて快適にタップできるオブジェクトの最小サイズは44x44ポイント、なのだそうです。これより小さい物はタップしにくいということですが、どれくらいタップしにくいものなのか、試してみることにしました。(ちょっと単純過ぎるテーマかもしれませんが…)

作ったサンプルアプリ

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写真のようにボタンが並んでいます。表示されているアイコンの実体は UIButton で、背景画像が指定してあります。同じ画像が3x3個並べられている部分は、実際に UIButton が9個あります。これらのボタンをタップすると、 UIAlertView によるアラートが表示され、そこには押したボタンの名前が表示されます。
慣れた方であれば15分程度で作ることのできるアプリかと思います。Referencing Outlet の設定がちょっと面倒ですが。。

筆者の親指と比較

親指でタップしようとすると…
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44x44のボタンよりも随分と指の方が大きいですが、意外と上手く押せるものです。

考察

いろいろ試した結果、こんなことが言えるのかなと思います。

  • 周囲に何も無ければ、32x32のものでも十分に使える。
  • ぎっしりと並べられた状態であれば、Apple社の言う通り44x44以上にしておきたい。
  • 普通のRoundRectButtonの高さは44pxよりも小さいことから、横幅が十分に長いときは使用に耐えるものとなると考えられる。また、RoundRectButtonは「ぎっしり並べて使うことが無い」という要素も重要。
  • 同じことは、iOSデバイスをターゲットにしたWebアプリにも言えるはず。

参考資料

iOS Human Interface Guidelines (リンクは貼りません。Apple社のiOS向けドキュメント集から検索して下さい。)