Australiaでは、いろんな場面で身分証明書が必要になります。
pubに入店するとき、深夜にオフィスビルに入館するとき、宿泊するとき、等々。
この記事では、そんな時に役立つ身分証明書の一つ、Photo Card を紹介しましょう。
僕自身も先週、ようやく取得できました。
パスポートじゃダメなの?
身分証明書が必要なときのためにパスポートを持ち歩いても良いのですが…
- 財布に入らない
- 持ち運ぶのにもコストがかかります。
- 紛失したら大変
- 非常に面倒臭いそうです。戸籍の書類を日本から取り寄せるなんて、無茶な話です。
- ※パスポートを持ち歩かない場合は自宅に置いておく訳ですが、自宅のセキュリティレベルが自分の持ち歩く鞄よりも低い場合は、逆に持ち歩いた方が良いこともありますね。
- わかってくれないことがある
- 日本でも、よく知らない国のパスポートを見かけると、ちょっと疑っちゃいますよね。その国は知っていたとしても、その国の本物のパスポートがどういう形をしているのか知らない訳ですから。
- パスポートは現住所を証明してくれない
- 現住所の証明が必要となる場面は少ないですが、無い訳ではないのです。
そんな訳で、パスポート以外の身分証明書を持っておくと便利なんです。
Photo Card とは?
NSW州のRMS(Road & Maritime Services : 日本の国土交通省に相当?)が発行してくれる身分証明書です。運転免許証を持たない人を対象に発行してくれます(日本と同様に、運転免許証はよく身分証明書としても使われます)。
自分のPhoto Cardの写真を掲載しようかとも思いましたが、いろいろ怖いので止めときます。見てみたい方、Googleの画像検索をかければすぐにでてきますよ。
取得の流れ
- パスポートと、住所を証明できるもの(銀行の取引ステートメントなど)と、$48 を用意。
- RMSのオフィス、Motor Registry へ行きます。
- 整理券を取得。整理券には来庁目的別にいろいろ分類がありますが、PhotoCard専用の分類はありませんでした。「その他」を選択した…はずです。
- 待ってる間に申込書に記入。
- 整理券の番号が呼ばれたら窓口に行き、申込書と必要書類と費用を提出。
- いろいろ(もちろん英語で)質問されるので、それに答えます。「永住なの?滞在なの?」「いつ入国したの?」など。入国に関しては正確な日付を訊かれますが、いつ出国予定なのかは訊かれませんでした。
- 窓口の中にある写真機で撮影です。メガネは外さなければなりません。
- 数分後にはPhoto Cardの出来上がり!
最初の待ち時間を除くと、20分程度で取得できました。結構気楽なものです。
難関
Photo Card を取得する上での最大の難関は、やはり「住所を証明できるもの」の準備です。
当初(渡豪して2週間後くらい)、銀行からキャッシュカードが郵送されてきたときの手紙を持って行ったのですが、見事にrejectされました。公式の説明文にある通り、ステートメントが必要なようです。
ステートメントもオンラインのものが主流になりつつあるので、もしもオンラインになるような契約をしてしまっていたら、手詰まりですね。
公式の情報
リンク切れになってたらゴメンなさい。
- Photo Card の説明: Photo Card
- 手数料一覧表: Licensing fees 現時点では$48です。
- 申請場所(Motor Registries の検索): Motor registries
余談:「身分証明書」
学生時代のバイト先(接客業)では次のように教育されました。
「身分証明書」と言うと一部の人達がそれだけで怒鳴り込んでくるので、「お名前を確認できるもの」と言いなさい。
と。どうやら「身分証明書」の「身分」を「身分制度」の「身分」であると故意に勘違いしてくる人権団体とかが居るらしいです。面倒臭い世の中ですよね。
店舗にとってクズ人間対応は非常に大きなコストなのでこういう回避策も重要になってきますが、僕個人としてはそういう言葉狩りには屈すること無く、身分証明書という語を使い続けたいものです。