職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

吹き出し作成アプリ「突然の死」バージョン2.1リリース

_人人人人人人人人人人人_
>   突然の死 2.1   <
>   ㊗️リリース🎉   <
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こんな吹き出しをお手軽に作成するためのiOSアプリ「突然の死」のバージョン2.1をリリースしました。

突然の死

突然の死

  • Tadahisa Motooka
  • ユーティリティ
  • 無料

このアプリには、次のような機能があります。

  • 簡単なコピー&ペースト
  • Twitterへ投稿(「設定」アプリでTwitterの設定をしている場合のみ)
  • その他、iOSがサポートしている様々なサービスへ投稿
  • 画像として出力
  • 余白などの設定
  • 履歴の記録

アプリの根幹は2013年11月の初期リリースから変わっていません。では、2.1で何が変わったのかと言うと…

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こよみを学ぼう!〜旧暦の新年を迎えるにあたって〜

西暦2019年2月5日、新月が空に輝く日、日本語で言うところの「旧暦」は新年を迎えた。中国で言う「春節」だ。めでたい。

それはさておき。西暦で2019年を迎えた直後の頃、

「まだまだ私にはデートエンジニア*1としての技術力が足らない」

そう思わせてくれる事件*2が発生したこともあって「勉強になる本は無いかなー」と図書館をうろうろしていたところ、とても魅力的な本を見つけたので借りてきた。その名も「日本の暦 旧暦と新暦がわかる本」である。
本のタイトルから考えて日本の話に集中しているかと思いきや、世界の様々な暦法も丁寧に解説されている良書だ。図書館で軽くパラパラ開くだけでも「あー、そういうことだったのか!!」の連続であった。これはもう借りるしかない。このブログを読んでいる皆さんも、この本を開けばきっと同じような感想を抱かれることだろう。この本にどのような内容か書かれているのかと言うと、様々な暦法の技術的な特性、政治的な特性などである。
また、この本は複数の歴史研究家がそれぞれの立場で章を受け持っており、同じ事柄について複数の見解が記されている点も特徴的だ。勉強になる。

さらに、この本を読めば次のようなこともわかる。もちろん、これだけではない。

  • 世界の様々な暦法
  • 1週間が7日間であることの理由
  • 江戸時代の話
    • 「暦屋」という職業
    • 江戸時代の日食予報
    • 江戸幕府「天文方」
    • 三角関数は江戸時代の日本で既に使われていた…!(π計算の事例があることは聞いていたが…)
  • 明治5年から6年にかけての旧暦(太陰太陽暦)から新暦太陽暦グレゴリオ暦)に移行するときの物語
    • 明治5年12月2日(旧暦)の翌日が明治6年の元日(新暦
    • 福沢諭吉の明治6年のベストセラー「改暦弁
    • 日本の元号は一度は廃止された?!
  • 日本の元号の、当時の発音

キミはこの本を読んで興奮せずにいられるだろうか?(いや、きっと無理だ)

改元して U+32FF元年(㋿元年)を迎えることになる2019年、暦の知識をしっかりと身につけて生き延びていこうではないか。

*1:日付時刻の処理に長けた情報処理技術者のこと

*2:日付に関する同僚氏からの質問に即答できなかった

文字の一覧

国語辞典を適当に広げて眺めたり、英和辞典を(以下同文)したり、鉄道の路線図を(以下同文)したり、そうやって様々な発見をして一人でニヤけたり友人たちと盛り上がったりしたことは、きっと多くの人が経験してきただろうと思います。楽しいですよね。これらに共通するものは何でしょうか? そう、一覧性や網羅性を帯びた資料を眺めるという行為にあたります。一覧表を見ることは知識と心を豊かにするのです。

ところで、料理人が極まると最高の野菜を育てるための土壌づくりに手を出したり、プログラマが極まると物理層に手を出したりコンパイラやOSを作ったり、金管製の楽器の奏者が極まると金属原子の並びを気にし始めたりすることからもわかるように、人の中には極まると低レイヤに向かう者も出始めます。これは一覧表の世界にも言えることです。では、知識の世界で言うところの「低レイヤ」とは何でしょうか?筆者は「文字」であると考えています。

文字の一覧。

これほど心が燃え上がるものが他にあるでしょうか?(いや、無い(反語))

この記事では、きっと皆さんの心を踊らせることになるであろう、素晴らしい一覧を紹介します。先人たちの知恵と努力の成果の数々に感謝しながら、豊かな人生を送っていこうではありませんか…!

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2018年の成果物まとめ

2018年も残り14時間を切りました。
皆さんは2018年は良い年でしたでしょうか? 私にとっては、良いことも悪いことも当然に沢山あった訳ですが、今年の成果物を振り返って満足感に浸りながら新年を迎えたいと思います。

参考:過去のものたち

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住所の世界のレア漢字

電車の中で、就活生や転職希望者の履歴書を広げて眺めているおっさん。
数年前あたりから見る機会がすっかり減りましたが、昔はよく見かけたものです。
(もちろん重要な機密情報の積極的な漏洩にあたりますから、大半の事業所においては、そんなおっさんには懲戒解雇処分を下した上で、損害賠償請求を起こさなければなりません。)

そんなおっさんを目の当たりにしたとき、こちらが意図せずとも履歴書に書かれた住所がチラッと見えてしまうこと、ありましたよね? よく見知った地域の住所であればすぐに認識できるものですけれども、1〜2文字だけしか読めなかった、ということがあったものです。

仮に、貴方の目の前のおっさんが広げている履歴書の住所欄に「昴」(すばる)の文字が見えたとしましょう。日本の住所の中に「昴」の文字が含まれるものは、いくつあるでしょうか?

答えは一つ、青森県 弘前市 昴 です。

マンション名で使われている事例を除けば、住所はここまで特定できてしまうのです。自分の住所が1文字だけ(+それが住所の中の一文字であるという情報)が漏洩したとき、それだけでどこまで住所が特定されうるのか、気になりませんか? 私は気になります。ちょっと調べてみましょう。

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