西暦2019年2月5日、新月が空に輝く日、日本語で言うところの「旧暦」は新年を迎えた。中国で言う「春節」だ。めでたい。
それはさておき。西暦で2019年を迎えた直後の頃、
「まだまだ私にはデートエンジニア*1としての技術力が足らない」
そう思わせてくれる事件*2が発生したこともあって「勉強になる本は無いかなー」と図書館をうろうろしていたところ、とても魅力的な本を見つけたので借りてきた。その名も「日本の暦 旧暦と新暦がわかる本」である。
本のタイトルから考えて日本の話に集中しているかと思いきや、世界の様々な暦法も丁寧に解説されている良書だ。図書館で軽くパラパラ開くだけでも「あー、そういうことだったのか!!」の連続であった。これはもう借りるしかない。このブログを読んでいる皆さんも、この本を開けばきっと同じような感想を抱かれることだろう。この本にどのような内容か書かれているのかと言うと、様々な暦法の技術的な特性、政治的な特性などである。
また、この本は複数の歴史研究家がそれぞれの立場で章を受け持っており、同じ事柄について複数の見解が記されている点も特徴的だ。勉強になる。
さらに、この本を読めば次のようなこともわかる。もちろん、これだけではない。
- 世界の様々な暦法
- 1週間が7日間であることの理由
- 江戸時代の話
- 「暦屋」という職業
- 江戸時代の日食予報
- 江戸幕府「天文方」
- 三角関数は江戸時代の日本で既に使われていた…!(π計算の事例があることは聞いていたが…)
- 明治5年から6年にかけての旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦:グレゴリオ暦)に移行するときの物語
- 明治5年12月2日(旧暦)の翌日が明治6年の元日(新暦)
- 福沢諭吉の明治6年のベストセラー「改暦弁」
- 日本の元号は一度は廃止された?!
- 日本の元号の、当時の発音
キミはこの本を読んで興奮せずにいられるだろうか?(いや、きっと無理だ)
改元して U+32FF元年(㋿元年)を迎えることになる2019年、暦の知識をしっかりと身につけて生き延びていこうではないか。