職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

iptablesの設定内容を見る

新しくサーバをセットアップするにあたって、sshdのポート番号をデフォルトの22から他のものに変えようとしたところ、外部から接続できない、という症状に見舞われました。
症状から考えれば何らかのファイアウォール装置によって弾かれていることは明らかだったのですが、iptablesの設定内容の確認方法を間違えていたため、無駄な時間を費やしてしまいました。
この記事は、そのときのメモです。

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葛藤:自分にしかできないこと

何か新しいものを作るとき、自分にしかできないことを実行して上手く進んで行くという状況は最高に楽しく、有意義に感じる。自分にしかできないことが存在するとき、需要と供給のバランスが崩れ、売り手市場を闊歩する状態になる。
「自分にしかできないこと」の存在は正義である。

既存のものを守り育てて行くとき、自分にしかできないことが存在すると、自分が死んだらコイツも死ぬということが容易に想像できるようになり、その状況は大きなストレスになる。対象物が重要なものであればあるほど、ストレスは積み重なる。
「自分にしかできないこと」の存在は悪である。

自分自身が情報処理界隈に身を置いているからソフトウェアの開発や情報システムの保守運用を思い浮かべながら書いたが、きっと他の業界でも同じようなことは観測できるだろう。

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「ユニコード戦記」を読んだ

仕事もプライベートもUnicode無しには考えられないという時代になって久しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は元気ですが、文字のことが頭から離れる日はありません。

さて、3月に東京に遊びに行ったとき、渋谷のとある書店に立ち寄ったのですが、その時に偶然「ユニコード戦記」を見かけたので、衝動買いしました。

ユニコード戦記 ─文字符号の国際標準化バトル

ユニコード戦記 ─文字符号の国際標準化バトル

「これって確か数年前に流行ってた本だよなー」という認識でした。周囲の何人かの技術者に聞いても同じようなコメントが帰ってきたので、きっとそうなのでしょう。2011年の発行です。

内容は、Unicodeの規格の制定に関わる物語です。
規格を感覚的にでもある程度知っていると「あー、この部分、そういう歴史的経緯だったのか!!!!」という発見の連続で、本当にためになります。異体字とか、特にそうですね。国際会議でどのように信頼を勝ち取っていき、意見を通していくのかということについても、ためになります。
もちろん、規格をあまり知らなくても、単純に物語として楽しめると思います。
ミスると一つもしくは複数の言語文化を殺してしまうことにつながる、というプレッシャーは凄いものがあったことでしょう。


最近では、MySQLの「寿司ビール問題」「🍣=🍺問題」を通して、collation(照合順序)の実装はどうあるべきなのか?という議論が様々な場所で繰り広げられています。その議論に参加している皆さんが抱える苦悩は、まさにUnicodeの規格制定に携わってきた皆さんが体験してこられたことと根本的には同じことでしょう。(もちろん、実装面はいろいろと異なるため、その苦労はもう一度誰かが体験することになるのでしょうけれども。)


この本、現在ではあまり数は出回っていないようではありますが、皆さんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。


3月に買った本を今になって「読んだ」と申している点については、どうかご容赦を。

2月の米子の旅日記 〜 中国地方DB勉強会への参加など

先月の話ですが、鳥取県は米子に行ってきました。
中国地方DB勉強会 #19 を動機とした旅行計画でしたが、かなり満喫することができました。

(続きを読む 際は写真が多くなることに注意)

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