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職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

歯科 in Sydney

Australia

Australiaでは歯科の治療などにかかる費用がめちゃくちゃ高い!…というのは数年前に友人から聞いていたので薄々記憶にありました。まさか自分がお世話になるとは考えていなかったのですが、その高額な費用のかかる歯科治療を受ける機会があったので、少しばかりレポートをば。

なぜ歯科診療を必要とすることとなったか?

先日、昼食として唐揚げを頂きました。これは日本でよく見かける普通の唐揚げではなくて、タレに漬け込んであって味の染みてる唐揚げです。
水分と油の両方を多く含んでいて、衣がふにゃふにゃになっている状態ですので、その粘着力は食物としては非常に強いです。これを食べている途中に、奥歯の銀の詰め物が取れてしまったのです。
たぶん放置していると虫歯が発生してしまうことになるんだろうと思い、歯科医さんにお世話になることを決意しました。

病院選び

こちらでの初めての医療を受けるにあたって、日本から出るときに契約していた日本の保険会社による海外旅行保険がまだ生きていたことから、日本の保険事情などに詳しそうなところを選びました。即ち日本語サポートもやっているところ、ということになります。
やはり経験を詰む為には(?)普通の歯科医に行きたかったのですが、保険の関係を説明できる自信も、予習をする時間も無かったことから大人しく諦めました。

予約でいっぱい><

僕が選択したのは、職場に近いところにある日本語サポートありの歯医者さん、「ワールドタワー歯科」さんです。Sydney市街地のショッピングモール「World Square」の上に堂々と立つオフィスビル「World Tower」の中に医院を構えておられます。場所の都合なのか?ドクターの人気があるからなのか?(その両方なのか?)は不明ですが、とにかく予約で一杯です。通常は1週間待ちくらいのようです。

治療の状況(日本との違い)

混雑状況

当日、医院に到着すると…待合室には他の患者さんは誰も居られませんでした。予約で一杯だと聞いてたのにおかしいなーと思ってたら、どうやら1日に捌く患者の数が日本よりも随分と少ないらしいということに気付きました。その分、スタッフやお医者様が1人の患者にかける時間と集中力は日本よりも高いと思いました。医療費が高額だからこそ成し遂げることのできる高級サービス、というものかもしれません。

診察台

次に驚いたのは、診察台の構造です。
日本の歯医者さんでは、患者は仰向けに寝ます。その頭の先のところにお医者様が椅子に座って治療することになります。患者の頭の角度は、若干、地面の方を向く形になります。
今回お世話になった歯医者さんでは、仰向けなのは日本と同様なのですが、お医者様は椅子に座らずに患者の頭の横に立って作業をされる形式を取っておられました。日本と比べると少し作業しにくそうな感じですが、頭の角度が少しだけ上を向く感じになるので、作業中にツバが口腔内にたまって(かつ吸引されなくて)も、喉の筋力の負担は大したことがないのです。これは非常に有り難い! 咳の出る人々にとってはとても嬉しい話じゃないですかね。

唇カバー

治療の過程で、唇が自分の前歯とお医者様の手との間に挟まれて痛い思いをするというのは、多くの方が経験あるんじゃないかと思います。唇は金管楽器奏者にとって非常に重要ですので、僕は尚更大事にしたいと考えています。
今回の治療では、円形の唇カバーを装着されました。このカバー、装着すると外向きに広がる方向に力が常にかかるようになり、自力で唇を閉じることはできなくなります。唇の筋肉の力だけでクルミを割ることができるというAustraliaの某トランペット奏者でもそれは不可能でしょう(たぶん)。
この唇カバー、患者の唇を保護するのはもちろん、お医者様の作業のし易さを継続的に確保するのにも十分に役に立っているようでした。良い道具です。

気になるお値段

奥歯の詰め物の場合。治療費(作業料)込みで…

  • レジン(プラスチックの一種ですね)だと A$300 〜 A$500 くらい
  • セラミックだと A$1,200 〜 A$1,500 くらい

本日の日本時間18時時点では、1豪ドルが98円42銭だったそうですので、まあ1豪ドル=100円と考えて計算しても良いでしょう。レジンなら3万円から5万円、セラミックなら12万円から15万円くらい、ということになりますね。ふえええぇぇぇぇ。
前者のレジンは、あまり大きな詰め物としては適さない、とのことです。
僕がどちらを選択したのかは秘密ですが、今年6月のWWDCに行く為の貯金を切り崩したことは確かです。今年も行けなさげ。

海外旅行保険は効くのか?

非常に気になるお話です、よね。
日本の保険会社のコールセンター(Singaporeにあるらしい)に電話して聞いたところ、虫歯が原因で詰め物が取れたのなら保険の対象外、何か外部からの衝撃で取れたのなら保険の対象内、とのことでした。何かこれ以外にも基準がいろいろとある予感がします。。
家に帰ってから約款やパンフレットを確認したところ、確かに「歯科疾病は対象外」と明記してあります。
「粘度の高い唐揚げ」は外部からの衝撃なのか? きっとそうなのでしょうけど、実際に保険金が支払われるかどうかは、これから請求してみないとわかりません。さて、どうなることやら…?

こんな変なことで頭をかかえるくらいなら、日本の保険会社じゃなくて Australia の保険会社と契約しておけば良かった…とも思いますが、これは事前に調べることのできなかった僕が悪い。

お世話になったところのご紹介