読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

Finaleでコードネーム

音楽の重要な構成要素の一つ:コード(chord)。
※プログラムのコード(code)とは綴りが違うのでご注意を。この記事で言及する「コード」は全てchordの方である。ちなみに「電源コード」のコードはcordである。

楽譜を作る際にも、クラシックや雅楽などの一部のジャンルを除けば、コードの種類を示す「コードネーム」を記すのが一般的である。例えば、こんな感じ。

譜例1
f:id:t_motooka:20110719012448p:image

さて、移調楽器の楽譜だと、どのようになるのだろうか? B♭トランペットを例にとって見てみよう。Finaleの「五線ツール」を使って、譜面にB♭移調の指定をしてみると…

譜例2:
f:id:t_motooka:20110719012449p:image

同じ曲の楽譜なのに、コードネームの基音(ルート)まで一緒に移調されてしまった。これは、移調しない楽器で記入したコードネームを移調楽器の楽譜にコピペした場合も同じである。確かに、世界にはそのような文化(⇒移調楽器の楽譜には移調されたコードを記載)を持つクラスタも存在するし、それはむしろ多数派であるように思われる。しかし、日本では(少なくとも筆者の身の回りでは)、音符は移調するがコードネームは移調しない(⇒inCの)楽譜に慣れている人が多い。
上記の譜例2のような移調楽譜であれば、移調楽器の奏者は移調された音符のみを演奏すれば良いのだから、大して問題にはならない。
ところが、大きな問題はすぐにやってくる。例えば、ジャズなどにおけるインプロヴィゼーション(アドリブ)の場合だ。通例、楽譜はこのように書かれる。

譜例3:
f:id:t_motooka:20110719015538p:image
これでは、移調されたコードネームに慣れていない奏者はイチコロだ。もう少しわかりやすくするために、リズム・セクションも楽譜に登場させると…

譜例4:
f:id:t_motooka:20110719020936p:image

演奏が難しいばかりか、バンド内の会話も成り立たなくなる気がする。「G7の小節、何か音おかしくね?」と言っても、脳内トランスポーズ(移調)しなければならないのだ。

やっぱり、次のような楽譜をパパッと作りたい。

譜例5:
f:id:t_motooka:20110719020937p:image

もちろん、頑張って移調楽器のキーごとにコードネームを打ち込んで行けばできるのだが、プレイバック(再生)かけた時にトンデモ音が鳴り響くのには注意が必要だ。

コードネームのみを移調させる方法

残念ながら、今のところこの方法は見つけられていない。「楽譜スタイル」で移調無し指定する方法は調号も一緒に変わってしまうから×。

プラグインで処理する方法は?

こちらも残念ながら、今のところ見当たらない。ただ、プラグイン開発者向けのサイト Finale Plug-ins Developer's Corner を見つけたので、これを参考にしながらプラグインでも作ってみようかな〜と考え中。日本国内なら需要あるよね?

筆者のFinale環境

以下の環境で動作確認などを行っている。「違う環境ならできるよ!」などの情報は大歓迎。「その環境でもできるよ!」ももちろん歓迎。