職業プログラマの休日出勤

職業プログラマによる日曜自宅プログラミングや思考実験の成果たち。リアル休日出勤が発生すると更新が滞りがちになる。記事の内容は個人の意見であり、所属している(いた)組織の意見ではない。

「CRMの基本」を読んだ

筆者は10年とちょっとに及ぶ職業人生のうち、実は8割方は大なり小なりCRMに絡んだ仕事をしている。
しかし、CRMの世界のことは経験則でしか語ることができないという残念な状態が続いていた。そんな折、梅田の紀伊国屋さんのレジ前で平積みになっていたこの本のタイトルが目に止まり、読んでみようと思って買った。

こんな本

この1冊ですべてわかる CRMの基本

この1冊ですべてわかる CRMの基本

世の中に統計処理と言われるものは色々あるが、どんな場面でどんな処理をするのが良いのか、実例を紹介してくれるのは非常にありがたい。情報システム屋が読む分には、明日からすぐに実装できる(真似できる)テクニックが色々ある。マーケティング畑の人がこの本を読んだときにどういう感想を持つのかはよくわからん。

CRMといえば、一にも二にも情報収集。情報収集といえば漏洩リスク。この本の中でもベネ◯セさんの内部犯行による漏洩事件や、J◯東日本さんの◯uica利用データ販売事件などにも少し言及してあって、なかなか好感が持てる。共通ポイントサービス(P◯ntaさんやC◯Cさん)の存在にも言及されているが、こちらは危険性について言及されておらず、まあそこは腰が引けちゃうよなー、当然だよなー、というのが正直な感想。

紹介してある手法をそのまま採用すると酷い目に遭いそうなものもちらほら見受けられるが、そういうリスクを自分で判断下していける皆さんであれば、この本の内容はきっと役に立つだろう、と思った。

さあ、光の世界へ。

自宅に光回線を引いた。

今まで使っていたもの

WiMax を使っていた。
ワイヤレスゲートWi-Fi + WiMAX | 株式会社ワイヤレスゲート
2011年の中頃くらいから契約していたと思う。オーストラリアに滞在している期間中も、従量制課金のプラン「ステッププラン」に切り替えて月400円程度の負担で維持してた。(帰国直後にネットが無かったら人生が詰むことがわかっていたため、あえて維持していた)
最近は1年縛り(リピートあり)の契約「年間パスポート」で、月4000円程度の金額で運用していた。速度は実測で5Mbps程度だった。

これから使うもの

IIJmioさんが提供する「IIJmioひかり」を利用させて頂く。
高品質な光回線インターネットサービスのIIJmioひかり
もともとiPhone6をIIJmioのSIMで運用しているということもあり、支払いをまとめることができるなどの面で都合が良い。そして何よりも技術的な信頼度が他社とは格段に違う(これは個人的に抱いている印象)。
2年縛りはあるものの解約金は5000円程度だし、2年に1度「更新月」が来るタイプのクソ契約ではなくて最低利用期間という取り扱いであるから、2年経過後はいつ解約しても問題無い。他社の営業姿勢がグダグダになってきている中で、これは非常に魅力的な商品である。
回線はマンションタイプで光ケーブルが各戸まで来るもの。
先日工事が完了して速度測定してみたら、下り17Mbps、上り70Mbpsという結果が出てきた。上りに比べて下りが遅いのは、ボトルネックを特定する必要がありそう(家庭内の無線LANボトルネックである可能性も否定できない)。まあ、それでも十分速いが。

乗り換えの経緯

WiMaxは 2+ という、まるでMSXを思い起こさせるような名称の規格が誕生し、サービス提供開始している。その新サービスに帯域を割り当てるために、WiMaxの帯域をせばめることが以前からアナウンスされてきた。もちろん、WiMax2+へ移行してねというメッセージ付きだ。という経緯でWiMaxからの乗り換えを検討し始めた。
ところが、WiMax2+には通信量制限がある。3日で3GB、1ヶ月で7GBを超えると制限がかかって128Kbpsになる。
公式の解説ページ
携帯電話回線で3日で1GB制限に引っかかるのは正直言ってどうかと思うが、PCを接続する回線で3日3GB制限があっては、OSのアップデートとかで爆死する危険がある。
制限がかかった後もWiMax規格で通信すれば理論値13Mbps程度ではあるものの実務上は問題無く通信ができる。しかし、WiMax規格で通信できることを知った(=上記のページの情報を入手できた)のはIIJmioひかりの契約が完了した後のことだった。こんな解説ページ、以前は無かった気がする。
まあそもそも、WiMax2+の2年縛りは自動更新型であるから、かなりの高確率で解約金1万円以上を徴収されることになる訳で、気軽に結ぶことのできる契約ではない。

バックアップ回線

今までお世話になってきたWiMaxの回線は、プランを従量制の「ステッププラン」に切り替えた上で、バックアップ回線として維持する。
自宅の回線に冗長性を持たせるとか職業病全開な感じもするが、これは必要なものだ。
メインの光回線にトラブルが無ければ400円運用、トラブルがあれば5000円程度での運用となる。バックアップ回線としてのコスパは非常に高いと言える。皆さんにも強くオススメしたいところではあるが、WiMaxは新規受付を停止しているし、WiMax2+には「ステッププラン」に相当する最低利用期間無しの従量制プランは提供されていないから、残念ながら新規の導入は極めて難しいだろう。

実況動画に出演




という訳で、Splatoonのプレイ実況動画に出演したので、ここに記事として記録を残しておきたいと思います。
動画へのリンクは上のtweetの中にもありますが、もしものときのためにYouTubeへのリンクを直接置いときます。 https://youtu.be/t27a5-Rfk6Q?t=4m

解説

動画の4分38秒のところで「はいローラー死んだ」と言われてるのは筆者です。これはちょっと恥ずかしい///
動画の5分30秒のところで動画のうp主様(MOTTYさん)に襲いかかっているのが筆者です。ですが、これはどこからこの場所に忍び込んだのかよくわかりません。動画を詳しく見て行ってみましょう。

  • 動画の5分19秒のところで紫チームのスーパーセンサーが発動します。ここで4本の線が出ているのがわかります。筆者は恐らく4本の線のうちの左端の線でさされているでしょう。
  • 筆者はマーキングガードの効果のあるフクを身につけていたため、動画の5分22秒のところでマーキングから解放されます。その直後、緑チーム側からガチエリアに向かって、ローラーがインクを飛ばしているのが見えます。これは筆者です。
  • 動画の5分29秒から30秒にかけてのところで、よ〜〜く見るとガチエリアの中央より少し緑陣営側の方角からイカが動いているのが見えます。筆者は恐らくこの経路でMOTTYさんの方へ向かったのでしょう。当初は左側の木陰を使って接近した可能性を検討していましたが、塗りの状況から懐疑的でした。
  • MOTTYさんのスーパーショットが発動する中、このイカの動く影の出発地点にどうやってたどり着いたのかは謎です。これは動画を何回見てもわかりませんでした。緑陣営側のガチエリアのデッパリの向こう側から下段に降りている可能性はありますが、筆者がその経路で移動することは極めて稀です。

結論:よくわからん。

かわいい文字列

いま流行りのゲーム「Splatoon」には、どっぷりハマっている。ゲーム内容の素晴らしさもあるが、至るところに仕込まれているユーザビリティの工夫の数々には日々惹きつけられ続けている。

そういった工夫の中の一つに、文章を読み易くするためのものが挙げられる。
スクリーンショットの貼り付けは差し控えさせて頂くが、助詞のフォントサイズが小さいのである。

皆さんは日本語の文章から助詞が取り除かれたとき、どのように読めるのか試したことはあるだろうか?

例えばこの文であれば

皆さん 日本語 文章  助詞 取り除かれたとき、どのよう 読める  試したこと あるだろうか?

となっても、ある程度読めてしまうのだ。

そういう話は、自分が高校生だった頃に国語の先生から聞いた覚えがある。また、大学生の頃に音楽系の先輩から、チラシか何かを作成する際のテクニックとして助詞を小さくするものだと教わった覚えがある。
冒頭で紹介したSplatoonというゲームは、ゲームの画面内にこのテクニックを用いているのだ。
ゲームと言えば速読。速読のためには、目に入ってくる文字数は少ない方が良いに決まっている。しかし、文字を消すわけには行かない。そこで、助詞を小さくすることは非常に有益である。

Web での話

Webでも同じことが言える。このブログ「職業プログラマの休日出勤」の記事のように(ブログとしては)長めの文章を掲載する場合は特に、助詞を小さくすることに大きな価値があるだろう。
そこで、助詞だけ span で囲んでスタイル定義し易いようにHTMLを返すWebアプリを作ってみた。

小さくて可愛い助詞

まだまだ改善の余地は多くあるが、文章が主体となるようなWebサイトのデザインを担当されている皆さんには、ぜひ使ってみてもらいたい。

Macを買い換えた

AppleWatchなど欲しいものは山ほどあるし、それらは我々のライフスタイルを変えるだけの十分な力を持っている。
だが、自分が日常生活の中で一番長い時間触れているのは確実にMacであり、2番目はWindows7機であるから、これらに資金を集中させた方が自分の生産性は上がるはずである、と判断した。

AppleWatchもMacも、欲しいもの全部買っちゃえよ!という声が聞こえたような気もするが、無い袖は振れない。

今まで使っていたもの

今までは MacBook Pro Early 2011 を使っていた。最初にthunderboltを搭載したモデルだ。
現行の非RetinaなMBPと同様に、13インチモデルではあるが重量は2.0kgを超える。
Australia の滞在中はほぼ常に持ち歩いていて、 WaterfallSingleton などにも同行した。

2014年夏に内蔵HDDをSSDへ換装していたため寿命はまだまだ先だと思っていたが、新しいものは欲しくなったときが買い時。

用途

  • Webブラウジングやメールなど、一般的なもの
  • サーバ管理
  • iOS / Mac アプリ開発(Xcode
  • Webアプリ開発(いろいろ使う)
  • 音声データの加工(初級)
  • 楽譜の作成

買い換えを考えるに至った理由

  • 2.0kg超というのはさすがに重いなーと感じるようになってきた。
  • 2基あるUSB2.0ポートのうちの1つが故障してしまっている。
  • 楽譜作成ソフトや音声データ加工ソフトが Yosemite に対応しているかどうか不明であったことから、OS は Mavericks のままにしていた。さすがに不都合が出てきたため Yosemite に移行したかった。しかし Mac が1台しか無い状況下で Yosemite に移行するのは危険過ぎるから、新しいハードウェアを導入して Yosemite での動作確認をしたかった。
  • MBP13" の画面に顔を近づけての長時間の作業につらさを感じるようになってきた。

これから使うもの

2台所有することにした。

1. Mac mini Late 2014 竹
2. MacBook Air 11" Early 2014

Mac mini がメインのマシン、MBAが外出時用、という位置付けである。
MBA は整備済み製品のものが税抜き7万円台で出ているのを偶然見つけたため、飛びついた。外出先での用途をサーバ管理と一般用途に絞ったため、デフォルトのスペックでも問題無いと判断した。Thunderbolt2 である必要も無いため、Early 2015 モデルにする必要は無かった。

複数台を使い分けるのは何かと不便だよ、という話は非常によく耳にする。しかし、それは2台の用途の重複部分が大きく膨らんでいる場合での話であって、上記のような用途の構成を取るのであれば大きな問題は無いはずである。そう信じたい。

他に候補に上がった構成

MBP Retina Early 2015 の1台に絞る案

当初はこの構成を最有力候補として考えていた。
しかし、

  • SSD を 512GB 以上にするには13"モデルの最上位機種を買わなければならない
  • HDD/SSD の交換すらできない端末に20万円超のお金を出すことには抵抗がある

と考えて購入に踏み切れずにいた。
高いお金を払うからには、その端末は長い期間使い続けたい。使い続けるにはやはりメモリとストレージの2種類は交換可能じゃないと安心して使えない。

自宅の据え置き機を iMac 21" にする案

机の上がスッキリするのは非常に大きな魅力であると感じて候補に入れていた。
しかし、 iMac 21" Early 2015 竹モデルを 16GB RAM / 1TB Fusion Drive 構成にすると税抜きで18万円弱。部品の交換ができないためMBPと同じ悩みを抱えてしまう。しかし、これはギリギリで許容できる範囲。
致命的なのは、カスタマイズすると納期が3週間ほど伸びてしまう点。これは物理的なアップルストアに行っても変わらない。もはや、店頭でカスタマイズできるような構造ではない、とのことだった。昔のマシンは店頭でメモリ変えたりやってくれてたのに、非常に残念である。

自宅の据え置き機を Mac Pro にする案

熱心な同僚氏から強く推奨されたが、さすがに GPU は2個もいらない、ということで却下。

外出時用端末を 新MacBook にする案

今から注文しても 3-5週間待ち とのことだったので断念。


(自分用メモ)自分がこれまでに使ってきたMacの覚え書き

(おまけ)廃棄するとき、どうするか?

本文中で言及したように、最近の Mac は HDD/SSD が交換不可能になっているものが大半を占める。
数年後、このようなマシンを廃棄するとき、どうやって廃棄すれば良いのだろうか?
何を心配しているかと言うと、HDD/SSD に残されたデータの機密性である。

そのマシンが稼働可能な状態であれば、Command-R 起動などでディスクユーティリティを使って、適切なセキュリティオプションを指定した上でボリュームを消去すれば良い。
ところが、例えばそのマシンの電源系が死んでしまった場合、どうやって廃棄すれば良いのか?
古いMacであればストレージだけ取り出して初期化なり物理的に破壊すれば良かったが、最近のものはそうも行かない。
Mac本体丸ごと金槌で破壊するのか? いくら廃棄対象のMacとはいえそんな行動には移りたくない。魂が許さない。

そういった破壊活動が最小限にとどまるような機器を購入するというのが、現時点でのベストプラクティスなのではないかと考えている。